COEは「カップ・オブ・エクセレンス(Cup of Excellence)」の略で、国際的なコーヒー豆の品評会のことをいいます。
各生産国で年に一度、コーヒーのプロたちが、コーヒー豆の品質や味わいを評価し、点数をつけます。
COEは、まず国際審査員による予選が行われ、さらに各国から招集された国際審査員による厳しいカッピングを経て、100点満点中87点以上を獲得した豆だけが入賞という栄誉を得ることができます。
その後、入賞した豆の価格は、世界中のコーヒー業者が参加するインターネットオークションを通して決められます。
農園経営者は栄誉ある称号を与えられるだけではなく、オークションによって高値の報酬を受けます。
さらに、高品質の生産者であることが認知されると、多数のコーヒー関係者が産地を訪れ、継続的な取引に発展する可能性が高まります。
COEは1999年、ブラジルで初めて開催されました。
当時、コーヒーの国際相場は低迷し、生産コストを下回る金額での取引は生産者を苦しめていました。
こうした状況を打破するために国連と国際コーヒー機構の協力のもと、グルメコーヒー開発プロジェクトが始まり、その一環としてCOEもスタートしました。
COEはただの品評会だけでなく、生産者とロースターを繋ぐ役割も担っており、COEがあるからこそ世界各国のロースターが素晴らしい生産者と出会え、美味しいコーヒーが消費者に届けることができています。
コーヒーショップでCOEを見つけた際は、是非飲んでみてください!