どうやってコーヒーの価格は決まっているの?

どうやってコーヒーの価格は決まっているの?

コーヒー豆のグレードによって価格の決められ方が異なりますが、コーヒー豆の価格は基本的に需要と供給のバランスによって決まります。

 

コモディティに分類されるコーヒー豆は、アラビカ種の場合はニューヨークの市場、カネフォラ種の場合はロンドンの市場で取り引きが行われます。

ここでの価格がベースになりますが、豊作が見込まれる年は価格は下がり、不作が見込まれる年は価格が上がる傾向にあったり、世界中で起きるさまざまな出来事によって相場が変動します。

また、投機目的で行われる売買の影響を受け、需給バランスに反して価格が変動することもあります。

極端に相場が上がれば値上げは避けられなくなり、下がりすぎると生産者が赤字になってしまい、生産者は農園の放棄や廃業に追い込まれることになります。

また、供給不足によって価格が上昇した場合は、仕入業者は販売価格を維持するためになるべく安い原料を求めるようになります。

安く買い叩かれることで、生豆の品質は低下し、消費者に届くコーヒーも品質が低いものになってしまいます。

一方、スペシャルティに分類されるコーヒー豆は、先物取引市場のコーヒー相場を参考にしつつ、農園とバイヤーが直接交渉(ダイレクトトレード)して価格を決めています。

ダイレクトトレードでは、品質に応じた価格で取り引きが行われるため生産者の取り組みが正当に評価される環境ができ、高品質なコーヒーの安定供給につながります。

その他にもCOEなどオークションにかけられて取引されるコーヒー豆もあり、生産者からすると、こうしたオークションは人生が一変する可能性を秘めたチャンスの場でもあります。

このようにコーヒーを選ぶ基準が価格に偏りすぎると、あなたが手にするコーヒーの味も変動してしまいます。

個人的には、品質や味の向上を求める消費者が一人でも増えるといいなと思います。